5月, 2016年

「酵素ドリンク」って、どれがいいの?

2016-05-30

こんにちは!

薬をやめた薬剤師の川上です。

 

私たちが推奨する酵素ファスティングの際には、

いわゆる「酵素ドリンク」を用います。

 

「酵素ドリンク」は、「発酵飲料」です。

果物、野菜、野草、海藻、発芽穀物などの食材を発酵させた

ドリンクです。

1年~2年ぐらい前から「酵素ドリンク」はブームになり、

実にさまざまなものが出回っています。

 

委託製造するOEMoriginal equipment manufacturer)で

「酵素ドリンク」を製造する会社もたくさんあります。

日本酒や焼酎を製造する会社も、発酵の技術を使ってOEMとして

「酵素ドリンク」を製造しています。

「酵素ドリンク」を製造する、ある酒の会社の人に聞いてみました。

「酵素ドリンクには、発酵原液の割合が少ないのではないでしょうか?」

そうしたら、「はい、そうなんです。」と、寂しそうに答えました。

本当は、たっぶり発酵原液を使いたいところなのに、

依頼する会社の要望に応じて、予算などの都合で

かなり薄めてつくられるのが実状なんです・・・。

 

当協会の中村裕恵先生が医学監修している「みんなの酵素断食」には、

「酵素ドリンク」の選び方が書かれています(43ページ)。

 

私なりにも、「酵素ドリンク」の選び方としては、

次のポイントが言えると思っています。

① 栄養価が高く、バランスがよい。

  いろいろな食材が含まれ、かつ、バランスを考慮している。

  発酵原液(発酵エキス)を薄めているものもある・・・。

② 添加物が含まれていない。

  健康のためなのに、食品添加物(甘味料としてブドウ糖果糖液糖、

  色素としてカラメル色素、保存料として安息香酸ナトリウム)

  が加わっているものもある・・・。

③ 残留農薬が検出されない。

    残留農薬が検出されないものが理想(エビデンスがある)。

④ 発酵・熟成されている。

  身体に負担をかけずに吸収し、体内酵素の消耗を防ぎ、酵素の生成を促す。

⑤ 糖度が低い。

  血糖値の上昇を防ぐためには糖度がより低いものがよい。

⑥ 飲みやすい。

  毎日飲み続けられるもの。

  特に、ファスティングの時は飲み飽きないものがよい。

 

ファスティング用だと謳っている「酵素ドリンク」にもいろいろあります。

ドリンクの裏や箱に書かれている原材料名を確認したり、

私たちのようにファスティングの指導をしている人に聞いてみることを

お薦めします。

インターネットの情報はあてにならないこともあります。

 

では、続きはまた次回に!

 

 

薬をやめた薬剤師

川上 修一

食品添加物のつづき

2016-05-22

 

こんにちは!

薬をやめた薬剤師の川上です。

 

前回に引き続いて、食品添加物のお話しです。

食品添加物のおかけで、私たちの食は便利になったとも言えます。

見栄えがよい、色がよい、崩れにくい、腐りにくい、

比較的味がよい、そして、安い!

安い食品ほど、添加物が多く入っている可能性が高いです。

 

一つ一つの食品添加物は、安全性には問題ないとして、

日本では、約1500種類が認められています。

でも、長いこと摂り続けるとどうなるか? とか、

複数の食品添加物や、他のものとの相互作用がどうなのか?

わかっていないことも少なくありません。

 

他の国の食品添加物との比較は、そもそも定義や基準が違うため、

一概には言えません。

厚生労働省のホームページには、2014年に外部委託した

「諸外国における食品添加物の規制等に関する調査報告書」が

掲載されています。興味がある方は読んでみてください。

わかりづらいですから。

で、この先どうするのか? 

各国で足並みをあわせるのは簡単ではありません。

各国の企業の思惑もあることでしょうし・・・。

 

コンビニもファミレスも便利です。

ファミレスの野菜、果物の多くは、すでにカットされ、

消毒済みで運ばれて来て、厨房で皿に盛られます。

(ファミレスの裏話は、そのうち書きましょう。)

口にいれるものだから、事実を知っておく必要があると思います。

 

私たちは酵素ファスティングの指導をしています。

使用する「酵素ドリンク」は、「発酵飲料」ですが、

発酵原液の割合が少ないドリンクも少なくありません。

そして、防腐剤として安息香酸ナトリウムが入っているものや、

甘味料としてブドウ糖果糖液糖が入っているものも散見されます。

そんなものが入っているドリンクでファスティングをするのって、

実に怖いことです。

ドリンクの裏や箱に書かれている原材料名を確認する必要があります。

 

では、「酵素ドリンク」の選び方については、次回に!

 

 

薬をやめた薬剤師

川上 修一

 

 

 

食品添加物のおはなし

2016-05-17

 

こんにちは!

薬をやめた薬剤師の川上です。

 

私はファスティングを体験し、味覚が変わりました。

ファスティングをきっかけに食に意識を持つようになった人は

少なくありません。

私は、ファスティングを体験してから、

ラーメンをあまり食べなくなりました。

コンビニや居酒屋の食べ物の味が嫌になるようになりました。

 

コンビニは文字通り便利ですが、売られている食品には、

多くの食品添加物が使われています。

買う前に食品のパッケージの裏側に記載されている成分表示を

確認してみてください。

例えば、調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、香料、漂白剤(亜硫酸塩)、

酸化防止剤、乳化剤、発色剤(亜硝酸Na)、保存料(ソルビン酸カリウム)、

増粘多糖類、着色料(カロチノイド、赤3、赤102、黄4)、・・・・・・

実に多くの添加物が入っています!

 

食品衛生法では、「添加物とは、食品の製造の過程において又は食品の加工

若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって

使用するものをいう。」と定義しています。

確かに便利なものです。

日本では、指定されている添加物は448品目、既存添加物名簿に

収載されているもの365品目、天然香料612品目にもなっています。

 

腐らず、美味しく、きれいで、安い。そんな食べ物を選びたい。

消費者の欲求が多くの添加物を生み出しました。

例えば、亜硝酸ナトリウムは、ハムやベーコン、明太子等の発色剤として

使用しています。黒ずむのを防ぎ、鮮やかなピンク色の状態に保ちます。

 

昨年10月、WHO(世界保健機関)は、ハムやベーコン類の加工肉を

発がん性基準「グループ1(人に対する発がん性がある)」に分類し、

発表しました。

亜硝酸ナトリウム等は、食肉等に含まれるアミンと胃の中で結合し、

発がん性物質のニトロソアミンに変化することがわかっています。

 

かって食品添加物の専門商社で営業をしていた安部司氏による

「食品の裏側(東洋経済新報社)」では、食品添加物の裏側を告発

しています。

この本によると、自分で食事を作る主婦でも、毎日6070種類の

食品添加物をとっていると書かれています。

 

食品添加物が全く入っていない無添加の食べ物だけを食べることは

不可能です。

でも、少しでも添加物が少ないものを選ぶことはできます。

 

そして、定期的なファスティングでデトックスすることが大事です!

 

 

薬をやめた薬剤師

川上 修一

 

臨床試験の限界

2016-05-08

 

こんにちは!

薬をやめた薬剤師の川上です。

 

私は、長いこと医薬品の臨床試験の仕事をしていました。

医薬品が世の中に出るためには臨床試験(治験)が必要で、

「医薬品の臨床試験の実施に関する基準(GCP)」という

厳格なルールのもとで実施されていることは、すでにお伝えしました。

 

臨床試験を実施するには、倫理的にも、科学的にも、

問題ないことが重要です。

そして、データの質の管理をきちんとしなくてはいけません。

 

そんな厳格な臨床試験では、統計解析で結果を論じます。

例えば、80%の有効率の「A薬」が、70%の有効率の「B薬」に比べ、

統計的に有意に有効率が高い場合には、

A薬」の有効性が証明されたことになり、

B薬」が治験の薬の場合には、開発を断念することもあります。

 

ただ、患者さんによっては、

A薬」では効果がなく、「B薬」で効果がある場合もあります。

 

また、ある薬の、ある副作用が0.01%(1万に1人)でも、

自分がこの副作用になることだってあります。

自分や自分の家族にとっては、効果があるのか、ないのか、

副作用がでるのか、でないのか、白か黒か、なんですよね。

 

それから、例えば、高血圧の新しい薬を開発する場合には、

あたり前かも知れませんが、血圧を下げる効果を臨床試験でみます。

でも、大事なことは、新しい薬を使うことによって、

虚血性心疾患や脳血管障害などの生活に支障がでる病気にならないこと、

死亡を避けることです。

 

癌の薬の場合には、癌の縮小率を調べますが、

患者さんや、ご家族にとっては、

できるだけ長く生きること(延命)を期待します。

この場合、延命率を「トゥルー・エンドポイントtrue endpoint)」と言い、

真の評価項目という意味です。

癌の縮小率は「サロゲート・エンドポイント(surrogate endpoint)」と言い、

代わりの評価項目という意味になります。

 

臨床試験によっては、かなり多くの患者さんを対象にして、

数年にわたって実施する場合もありますが、

ある程度限られた人数、限られた期間で実施しざるをえません。

 

臨床試験には限界があります。

臨床試験については、まだまだ伝えたいことはありますが、

とりあえず、臨床試験のお話しは、ここまでにします。

 

ゴールデンウィークも終わりですね。

新緑の季節。ファスティングを実施するには最適です!

 

 

薬をやめた薬剤師

川上 修一

 

祈り

2016-05-02

 

こんにちは!

薬をやめた薬剤師の川上です。

 

ゴールデンウィークまっただ中ですね。

連休直前の28日の夜は、当協会代表の中村裕恵先生が講師で

『腸内環境セミナー』を開催しました。

 

すでに何度も開催していますが、腸内環境の大切さを

消化器専門の医師で、かつ、自然療法に精通している中村先生が

楽しく、わかりやすく、お話ししました。

腸内環境の改善の為にも、ファスティング。

早速、聴講された方の中からはファスティングをやりたいとの声を聞きました!

ファスティングの話しは、またの機会にゆっくり書きます。

 

前回は、プラセボについて書きました。

プラセボでも効果があるんですよね。

そして、信じる力だけではありませんが、

信じる力は偉大だと書きました。

 

信じる者は救われるという言葉があります。

更には、「祈る」ということが、治癒に関係するという話しもあります。

ヘンな宗教の話しではありません。

 

3年ぐらい前、ビジネスのセミナーで、ある映画の話しを聞きました。

白鳥哲監督の『祈り~サムシンググレートとの対話~』です。

早速、渋谷・宇田川にある小さな映画館へ観に行きました。

サブタイトルは、『世界は祈りでひとつになる・・・』とあり、

妙に納得した思いがしました。

 

アメリカでは医療に祈りを取り入れているケースがあり、

アメリカの臨床試験では、他の人たちから祈りを与えられるグループは、

祈りを与えられないグループよりも治癒効果が高かったことが

報告されています。

 

信じることだけでなく、祈ることなど、

意識が生命に影響を及ぼすことが報告されてきています。

今までの科学では解明されていないことは、たくさんあります。

 

意識が生命に影響を与えることは、

けっして驚くことではないと思います。

 

薬を飲む代わりに、

13回、食前に「祈り」の処方箋。効くかもしれませんね。

 

続きはまた次回に!

 

 

薬をやめた薬剤師

川上 修一

 

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