7月, 2016年

沖縄の食 ~ ぬちぐすい

2016-07-21

 

こんにちは!

薬をやめた薬剤師の川上です。

 

前回、「酵素ドリンク」のことを書いてから、いろいろあって、

だいぶ時間がたってしまいました・・・。

申し訳ございませんでした。

 

私の父親の家系は沖縄出身です。

私は1歳の赤ん坊の時に沖縄で生活していましたが、物心がつく前の話しです。

沖縄の血が流れているからでしょうか、私は沖縄が大好きです。

先日、私が所属している『沖縄ファンクラブ』の20周年記念のイベントに

参加してきましたが、記念誌に沖縄の食について寄稿しました。

今日は、その寄稿した内容からです。

 

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先祖は、どんなものを食べていたのでしょうか?

沖縄の旧来の食は、健康に良いものばかりでした。昆布や鰹節をたっぷり使い、

野菜もいろいろあります。ゴーヤー、ナーベーラー、フーチバー、ンジャナ、

パパヤー、ターム、などなど・・・。南国独特の魚、グルクン、ミーバイ、

イラブチャー、・・・などを煮たり、揚げたり。豚は、中国からの影響で、

顔も耳も脚も、あらゆる部位を食します。ヒージャー(ヤギ)も食べます。

汁ものもいろいろあります。

スバ(沖縄そば)も中国の影響を受けて誕生したようで、

庶民の味になったのは明治時代になってからだと言われています。

 

「ぬちぐすい」という言葉があります。「命の薬」のことで、

滋養のある食べ物だとか、滋味だとか、美味しいだけでなく、癒されるとか、

元気がでるという意味で使います。

 

戦後、昭和47年に復帰するまではアメリカの支配下におかれていました。

食生活もアメリカ型になってしまいました。ファーストフードやジャンクフード・・・。

特に、肉を多く食べるようになりました。新しいものを取り入れるチャンプルーな

(何でもまぜる)文化だからこそ、ポーク(ランチョンミート)やコンビーフ

(コンビーフハッシュ)を具材にしたり、タコライスが生まれたり、

ウチナースバには、ソーキを入れるようになったり・・・、

新しい食文化が育みました。

 

沖縄は長いこと長寿の島でしたが、2000年に沖縄県男性の平均寿命が全国で

26位に落ち込んでしまい、「26ショック」と言われました。

2010年には女性が3位、男性は30位になってしまいました。

今では、日本一肥満が多い県だとも言われていますが、歩いて5分のコンビニへも

自動車を使い、歩かないことが一因だと言われています。もちろん、食生活の変化、

アルコール摂取量が多いことも大きな要因でしょう。

 

昨年、沖縄へ行った時、沖縄の新聞にはちょうど健康特集が掲載されていました。

「長寿県の長野に学ぼう」ということが書かれていた記事を読みながら、

昔の沖縄に学べばいいのになあ~と思いました。健康と美味を大切にしてきた

沖縄の食。今こそ、「ぬちぐすい」を思い出すべきだと思っています。

 

薬をやめた薬剤師

川上 修一

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