「プラセボ」って効果があるの?

2016-04-26

こんにちは!

薬をやめた薬剤師の川上です。

 

前回は臨床試験について、

特に、治験(ちけん)のことを書きました。

治験では、プラセボと比較することがあります。

プラセボは、実際のお薬(錠剤やカプセル剤など)と

見かけはまったく一緒で、成分がはいっていないものです。

 

偽薬(ぎやく)とも言いますが、

ラテン語の「喜ばせる」から由来しているようです。

プラシーボとも言います。

 

プラセボは効果がないもの、気休めだと、

説明することもありますが・・・、

私はちょっと違うと思っていました。

 

私が治験の仕事をしていた時、

プラセボと実薬(成分が入っている治験薬)との比較を

何度も担当しました。

「二重盲検」といって、患者さんだけではなく、

医師や薬剤師などの病院関係者、

それに、臨床試験を担当するすべての人たちが、

プラセボか実薬かが、まったくわからないように

臨床試験を行います。

 

プラセボと実薬との有効性に差が見られず、

その後の開発を断念したケースもありました。

痛みをとる薬とか、精神症状に関係する薬の場合では、

プラセボでも有効率が高くなる傾向がありました。

 

今は違うと思いますが、昔は、都市部に比べて田舎の方が

プラセボの効果が高い傾向があったように感じていました。

 

それに、治験を担当する医師によっては、プラセボでも

効果が高い場合がありました。

その逆で、内緒の話し・・・、医師によっては、

実薬でもあまり効果がない場合も・・・。

 

医師と患者さんとの信頼関係が大事ですよね。

「この医者は、やぶなんだよ!」って言う患者さんは、

たぶん効果も出にくいでしょう・・・。

 

人間は、もともと治癒する力を持っています。

薬の力に頼らないで治癒する力が、自然治癒力です。

効くと信じる力が大事だとも言えます。

もちろん、信じる力だけではありませんが、

信じる力は偉大です!

 

続きはまた次回に!

 

 

薬をやめた薬剤師

川上 修一

 

 

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